番組ポッドキャスト

国立科学博物館 特別展「海 —生命のみなもと—」③

特別展「海」メインビジュアル

今週は、7月15日土曜日から国立科学博物館で開催される「特別展「海 —生命のみなもと—」Special Exhibition The OCEAN -The Origin of Life」に注目!
お話を伺うのは、国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹 田島木綿子先生です。

国立科学博物館 田島木綿子さん_小田原で発見されたマッコウクジラ調査

今回の「特別展「海 —生命のみなもと—」Special Exhibition The OCEAN -The Origin of Life」では、海の誕生から現在について多様な生物や人と海の関りを紹介し、さらには海との未来を考えていく特別展で、4つの章に分けて展示されています。その中から今回は第2章について、田島先生に見どころを伺いました。

第2章では「海と生き物のつながり」として、海はどんなところかという解説からはじまります。実は世界の海の特徴のほとんどは日本の周辺にあり、日本の周辺はものすごく豊かな海なんです!そして田島先生が担当された 最近世界で提唱されている「ホエールポンプ」について、4.7mという巨大なナガスクジラの上半身標本と骨格の展示で説明されています。

《ナガスクジラ上半身標本(展示イメージ)》


また、たくさんの魚の標本と写真を使い、暮らす海によってその色が違い、いろんな戦略があるという事も学ぶことができます。


南の海の魚たち

《ナミマツカサ》 写真:国立科学博物館
《ハナミノカサゴ》 写真:国立科学博物館

北の海の魚たち

《エゾメバル》 写真:国立科学博物館
《マダラ》 写真:国立科学博物館

さらに、今回の特別展で展示を準備していた東京海洋大学の北里先生のチームの超深海魚「スネイルフィッシュ」が、2023年4月4日、水深8336メートルで撮影に成功し「最も深い場所で確認された魚」としてギネス世界記録に認定されたんだそうです!
それを記念して特大スネイルフィッシュのぬいぐるみ付チケットが発売されましたが・・あっという間に完売!
世界の海の最前線で研究している日本人研究者についても知る事が出来る今回の「特別展「海 —生命のみなもと—」Special Exhibition The OCEAN -The Origin of Life」。7月15日土曜日から開幕しますが、入場には、日時指定予約がおすすめです。詳しくは、特別展の公式サイトをご覧ください。

特別展「海 —生命のみなもと—」Special Exhibition The OCEAN -The Origin of Life
会期 2023年7月15日(土)~10月9日(月・祝)
会場 国立科学博物館(東京・上野公園)

特別展「海」ロゴ


特別展「海 ―生命のみなもと―」 Special Exhibition The OCEAN -The Origin of Life

Twitter
特別展「海 ー生命のみなもとー」 @umiten2023

国立科学博物館

私の研究-国立科学博物館の研究者紹介 
動物研究部 脊椎動物研究グループ 田島木綿子 研究員