深海と生分解性プラスチックの研究について、東京大学大学院・農学生命科学研究科、岩田忠久さんのインタビュー⑥
今週も、1月に発表された深海と生分解性プラスチックの研究について、東京大学大学院・農学生命科学研究科の
岩田忠久教授にお話を伺っています。
今回の発表を経て、今後はどのような研究を目指されていくのでしょうか?岩田教授に伺いました。
今回の発表は生分解性プラスチックが分解するかしないかの研究ですが、今後はこの生分解性プラスチックを
使ってるときには絶対に壊れない・分解しない、一方で海に出たら分解が始まるというような、
「生分解性開始スイッチ機能」のようなものの開発を目指していくとのことです。
開発の鍵はやはり「海」。川は中性、海はアルカリ性といったpH値(水の性質を示す単位)の違いや、
水温、水圧の変化をスイッチとしたプラスチックを現在開発されています。
原料については石油ではなく植物原料として、燃やして排出される二酸化炭素を抑制しなおかつ
海へ流れてしまってもスイッチが入り分解されるという「生分解バイオマスプラスチック」の開発が
進んでいます。今後の実験結果にも期待が高まりますね!
📝生分解性プラスチックは深海でも分解することを実証
https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20240126-1.html
📝岩田教授の研究室 東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 高分子材料学研究室
https://www.fp.a.u-tokyo.ac.jp/lab/polymer/index.html