深海と生分解性プラスチックの研究について、東京大学大学院・農学生命科学研究科、岩田忠久さんのインタビュー①
今週は、1月に発表された深海と生分解性プラスチックの研究について、東京大学大学院・農学生命科学研究科の
岩田忠久教授にお話を伺います。まずは、どんな研究をされているのか、今回の深海での研究についても
教えていただきました。
岩田さんの研究室では、植物などバイオマスと呼ばれる人間の手で何回も作ることができる原料を使い、
山・川・海の環境で完全に二酸化炭素と水にまで分解できる「生分解性プラスチック」の研究開発を
行なっています。
これまで山に埋めたり、川や海の水に浸す分解実験を経て自然環境下でも分解されることはわかっていました。
ただ、この「生分解性プラスチック」、海に流れ出た場合に最終的に行き着く深海・海底で同じように
分解されるのか、これまで実験されてきませんでした。
日が当たらず水温も非常に冷たい4℃程度、そしてものすごい水圧、こういった条件下でもしっかりと
分解できるということを岩田さんは今回の研究で明らかにしました。
毎年、800万トンものプラスチックが海に流れ出てしまっている今。
まずは、そのプラスチックを回収することが大切です。
📝生分解性プラスチックは深海でも分解することを実証
https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20240126-1.html
📝岩田教授の研究室 東京大学大学院・農学生命科学研究科・生物材料科学専攻・高分子材料学研究室
https://www.fp.a.u-tokyo.ac.jp/lab/polymer/index.html