番組ポッドキャスト

標津サーモン科学館 館長 市村政樹さんのインタビュー⑥「産卵を終えたシロザケについて」

今週も、私たちの食事でもなじみ深い「サケ」について、
北海道東部にある、標津サーモン科学館 館長 市村政樹さんのインタビューをお届けします。

Ⓒ標津サーモン科学館_市村館長様

本日はシロザケが産卵を終えた後どうなるのか、市村さんに伺いました。

Ⓒ標津サーモン科学館

いい産卵場所というものは限られていて、他のメスがやってきて卵を掘り返してしまう事があるため、シロザケのメスは卵を産み終えてから長いと一週間ほど、自らが卵を産んだ場所を守ります。
オスの場合も産卵場所についてから一週間ほどは生きているのですが、オス・メスともに成熟してからの寿命は長くないのだそうです。
ただこれはあくまでもシロザケの話であって、サケ科全体240種類のなかで見ると一度親になったら死んでしまう種は具体的に言うと
シロザケ、カラフトマス、ベニザケ、ギンザケ、キングサーモンの5種とサクラマスという海に下るタイプも加えた5+1種類だけだと
いうことです。
その他のサケの仲間、ニジマスやイトウ、イワナの仲間などは産卵を終えても生き残る事ができ、イトウに至っては10年ほど
繰り返します。
しかし、産卵を終えて死んだサケというのは色々な生き物の餌になり、餌として使われたサケは森へ還元されて森が育まれることに
よってサケの稚魚の餌になる水生昆虫を育むもとになる…と循環していきます。
つまり、海で成長したサケたちが海の栄養を森へ運んで行っているという事になります。  

Ⓒ標津サーモン科学館_魚道水槽_シロザケ
Ⓒ標津サーモン科学館_シロザケ産卵展示t_sanran

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今日のインタビューとあわせて、詳しくは
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