番組ポッドキャスト

国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹 田島木綿子さんのインタビュー⑦「いつ頃、クジラのお腹からプラスチックが見つかったのか」

今週も、山と渓谷社から出版されています、
「海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること」の著者
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹の 田島木綿子さんのインタビューをお届けしています。

写真:上重泰秀


田島先生は、2018年、由比ガ浜にストランディングしたシロナガスクジラの調査行っています。
あのクジラのお腹からプラスチックが見つかったという事で、当時、話題になりましたが、
先生たちの調査では、実は25年前から、クジラのお腹の中にプラスチックが見つかっていたんだそうです。。。

2018年由比ガ浜でのシロナガスクジラ ©国立科学博物館


国立科学博物館の展示では、28年前、1993年の「オウギハクジラ」の胃の中に
プラスチックの袋がたくさん入った写真が展示されていたりします。
先生たちは、ずいぶん前からクジラの胃の中からプラスチックを見つけていましたが、
それよりも怖いのが、環境汚染物質のPOPsだとおっしゃっていました。
どれも、人間が作り出したものだけに、私たちの暮らしから見つめなおしていきたいですね。

Ⓒ山と渓谷社

山と渓谷社 「海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること」
https://www.yamakei.co.jp/products/2820062950.html

国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/

田島先生のページ
https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/researcher.php?d=yuko-t