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国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹 田島木綿子さんのインタビュー⑥「生きたイルカや、クジラが打ちあがってしまった時の対応」

今週も、山と渓谷社から出版されています、
「海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること」の著者
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹の 田島木綿子さんのインタビューをお届けしています。

写真:上重泰秀
Ⓒ山と渓谷社


田島先生たちは海に座礁してしまったクジラやイルカなどの調査早生れていますが、
時には、生きたイルカや、クジラが打ちあがってしまう事があるんだそうです。
そんな時はどうするのでしょうか?
教えていただきます!

©国立科学博物館


世界的にそれは賛否両論あって、どう戻すかというのもスゴイ大事ですし、
日本は、そういう教育が全然されていません。
例えば、尾びれをもって引きずる。尾びれを引っ張ったまま水の中に行くと、彼らは息ができない。
そうすると、それだけでも弱ってしまう。彼らにとって人間が触るということは、
ものすごいセンシティブな話なので、オーストラリアやアメリカではものすごい教育されています。
普通の人は触れないです。教育を受けた人しか触れません。
そのため、一時期、サーファーの方や地元の人で、助けたい人と、
私たちが今言ったように、ただあなたたちの何もない経験で助ければいいというものではないということで、
ちょっとバチバチ対立してしまったこともありました。
そういう人たちが闇雲にやっても、それが、彼らにとっていい事なのか、
結局それが人間のエゴになってしまうので、そこがちょっと一触即発になったりします。
結構むずかしいのですが、日本はそういう所が非常に現場に行くと、皆さん気持ちがとっ散らかってしまいます。

山と渓谷社 「海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること」
https://www.yamakei.co.jp/products/2820062950.html

国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/

田島先生のページ
https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/researcher.php?d=yuko-t

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