番組ポッドキャスト

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校 名誉教授 須田有輔さんのインタビュー⑥「須田先生の好きな海について」

今週も、私たちに身近な海の環境「サーフゾーン」について、
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校 名誉教授 砂浜生態学が専門の須田有輔さんに伺っています。

Ⓒ須田有輔_1

本日は、須田先生の好きな海について伺いました。

須田先生は好きな砂浜は色々ありますが、順番に挙げるなら一つは20年にわたってずっと研究を行ってきた
鹿児島県の砂浜だそうです。
研究期間も長く、最初の頃はたくさんの学生が浜にテントを張ったり地元の集会場を借りてそこで寝泊りしながら
何日も調査を続けたという思い出があり、鹿児島県の「吹上浜」が一番印象に残っているとのことです。
今の日本の砂浜のなかでも比較的自然がよく残されている海岸で、神奈川県の砂浜と違い人の利用も少なく、
調査の際も須田先生たちの調査チームしか砂浜に居らず広々とした砂浜を眺めるのはとても気分が良く、その点が
一番気に入っているそうです。

Ⓒ須田有輔_私の好きな砂浜:吹上浜
20年にわたって、多くの学生とともに調査を行った鹿児島県の吹上浜です。
「サーフゾーン~浜~海岸砂丘」の連なりを実感できる素晴らしい砂浜です。

須田先生自身が生まれ育った鎌倉の海も、須田先生にとって大切な海の一つです。
材木座の砂浜に出ると稲村ヶ崎や江の島が見えて、天気が良ければ富士山まで見える素晴らしい景観が
広がっておりとても気に入っている場所だそうです。

Ⓒ須田有輔_私の好きな砂浜:鎌倉
私が生まれ育った鎌倉の海。稲村ケ崎と江の島の向こうに富士山が見えます。
Ⓒ須田有輔_砂浜研究のきっかけ:アウターバンクス
アメリカ東岸のアウターバンクスの砂浜を訪ねたことがその後の砂浜研究のきっかけとなりました。

🌊私たちの身近な環境「サーフゾーン」ついては、
 須田名誉教授が日本自然保護協会へ寄稿された記事からどうぞ!

・浜を読む① 〜 砂浜という環境の多様性〜
https://www.nacsj.or.jp/2022/07/31384/

・浜を読む② ~サーフゾーンの魚たち~
https://www.nacsj.or.jp/2022/09/31920/

・浜を読む③ 〜 浜辺のプラスチック〜(前編)
https://www.nacsj.or.jp/2022/11/32692/

・浜を読む③ 〜 浜辺のプラスチック〜(後編)
https://www.nacsj.or.jp/2022/11/32728/


今日のインタビューとあわせて、詳しくは
FMヨコハマ「海を守ろう」特設サイトをご覧ください。
https://kanagawa-mamorou.uminohi.jp/