番組ポッドキャスト

SDGs 14番目「海の豊かさを守ろう」

SDGs 14番目の「海の豊かさを守ろう」について、少しご紹介しますね。
「海の豊かさを守る」ために、持続可能な開発のために、海や海の資源を守り、そして、海の資源を持続可能な方法で利用していくことを目標としています。

そこで、現在の海の問題として 2つご紹介します。
一つは、魚などの獲りすぎで、多くの海の生き物が絶滅の危機にあること。世界的な健康ブームで魚を食べる人が増えています。
その結果、魚を獲る量が増加し、違法な漁業も増え、魚資源が減ってしまっています。

実は、魚が大好きな日本人におなじみのマグロやウナギも絶滅危機にあります。

マグロのお寿司もウナギの蒲焼も、食べられなくなる日がくるかもしれません。
そうならないようにするには、魚などの海の生き物をずっと獲り続けられるような仕組みを考えていく必要があります。

その一つ対策として、「海のエコラベル」といわれる「MSC認証マーク」があります。
これは、いつまでも魚を食べ続けることができるように、海の自然や資源を守りながら獲(え)られた水産物であることを示すマーク。
このようなエコラベルのついた魚を買うことも、海を守ることにつながるのです。

そして、魚を獲る量を制限するのもひとつですが、漁業で生活をしている途上国の人々が他の仕事で収入を得られるサポートをするなど、途上国の人の生活を守ることも考えていかなくてはいけません。

そして、二つ目は増え続ける海を漂うプラスチックのゴミ。

海岸にうちあげられた、たくさんのプラスチックゴミを見たことがあるのではないでしょうか。
プラスチックの生産量は、年々大きく増え、そのスピードは人口が増えるスピードより早くなっています。
特に飲み物や食べ物の容器、荷物を運ぶときに使う発泡スチロールなど、包装に使うプラスチックの消費が増えています。

その量はとても多く、あと30年で、海に流れついた大量のプラスチックゴミが海の魚の量を超えるだろうという予想もあるほどです。

また、プラスチックは海の中で砕けて、小さな破片となり、それを魚や海鳥たちがエサと間違えて食べてしまいます。

2018年夏、鎌倉市由比ガ浜で打ちあがったシロナガスクジラの赤ちゃん。
母親の母乳しか飲んでいないはずの赤ちゃんの胃の中からプラスチックごみが発見されたニュースは、私達に衝撃を与えました。

このような海へと流れ出てしまうプラスチックを減らすためには、普段からプラスチックゴミをなるべく出さないように、マイバックやマイボトルを持ち歩く、ペットボトルはリサイクルに出すなどの小さな心がけも青い海を守ってることに繋がります。

また外で出たごみは決められた場所で処分するか、家に持ち帰る。
そして、毎日の暮らしの中で、できるだけごみを出さないようにすることも大切ですね。

FMヨコハマでは、昨年の7月、三浦海岸で開催した「自然教室」で、リスナーの皆さんと、一緒に「ビーチクリーン」を行いました。

今年はより多くの方と、海岸のみならず、雨などによってゴミが流れ出てしまう街や川でも「ゴミ拾い」活動に取り組んでいきます。

さらに、FMヨコハマは、この取り組みを、県内の湘南ビーチFM、レディオ湘南、FM湘南(NAPASA)、FM小田原のコミュニティFM各局と、その他県内の様々なメディア、団体のご協力を得ながら、進めていきます。

これらのメディアは、「神奈川 守ろう!私たちの綺麗な海実行委員会」として「日本財団の海と日本プロジェクト」の推進パートナーとして活動します。