イベントレポート

CHANGE FOR THE BLUE Special!2023

9月23日土曜・秋分の日の祝日。
「CHANGE FOR THE BLUE」と題して「God Bless Saturday」と「Route 847」をスペシャル番組としてお届けしました! FMヨコハマでは、世界共通の「持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals」=SDGsに取り組みながら、14番目の目標「海の豊かさを守る事」、海洋ごみ問題に着目し、今年も「秋の海ごみゼロウィーク」に、様々なゲストを迎えて、海に関する情報をお届けしました。

午後1時からの「God Bless Saturday」は、横浜ランドマークタワーのスタジオから!

この日は帆船 日本丸も総帆展帆でした!


「God Bless Saturday」には、神奈川が誇る全国唯一の海岸清掃を専門とする団体「公益財団法人かながわ海岸美化財団」代表理事の松浦治美さんと、日本財団 常務理事の海野光行さんをゲストにお迎えしました。

公益財団かながわ海岸美化財団 代表理事 松浦さんと、DJのじゅんごさん、田崎さくらさん。

「かながわ海岸美化財団」は、横須賀市の走水海岸から湯河原町の湯河原海岸までの約150キロの自然海岸の美化を目的として、1991年に設立されました。海岸清掃はもちろん、教育現場での海岸ごみに関する講座や、海岸清掃ボランティアへの支援を行っています。湘南と呼ばれ愛される海を持つ神奈川県では、ビーチクリーンをしてくれるボランティアが全国の中でもとても多く、コロナ過には減っていましたが、以前に比べて個人でビーチクリーンをしてくれる方が増え、昨年2022年度は延べ14万人もの方が海岸のゴミを拾ってくれました!
海岸のごみは、台風や大雨の後に増えますが、6月には異例の台風の影響があり、海開きを目前に大量のゴミが打ちあがり、大量のゴミと時間との戦いだったそうです。これからの季節、再び台風の季節となるだけに、今後も大量のゴミが打ちあがる可能性があります。また、海岸のごみは、春から夏は、南風の影響をうけて、相模湾沿いの海岸にごみが増えますが、これからの秋・冬は、北風の影響をうけるため東京湾に面した三浦市の唐池海岸、横須賀市の走水海岸などに多くのゴミが流れついてくるそうです。
かながわ海岸美化財団では、海岸清掃をしてくれるボランティアの皆さんに、ごみ袋、軍手、トングの提供と、ごみの回収支援をしてくれます。
詳しくは、「公益財団かながわ海岸美化財団」のHPをご覧ください。

DJ じゅんごさんとかながわ海岸美化財団 代表理事 松浦さん、田崎さくらさん

「God Bless Saturday」、二人目のゲストは、日本財団 海洋事業を統括されている常務理事 海野光行さん!

日本財団 常務理事海野光行さんも生放送に!


海野さんは、学生時代に横浜に住んでいたこともあり、当時よく通っていたのが「勝烈庵ジョイナス店」というで、この日は、念願の「勝烈庵本店」でランチをしてきたそうです!

カツが好きという日本財団 常務理事 海野光行さん 「勝烈庵本店」でのランチショット

海野さんは、豊かな海を次世代に引き継ぐことを目的とした「海と日本PROJECT」を2016年にスタート。
特に世界的に深刻化している回ようゴミ対策に関する取り組みとして「海ごみゼロウィーク」にも尽力されています。現在、海洋ごみは、毎年800万トンが陸域から流出、また日本からも年間2~6トンものゴミをだしていると言われています。そのごみの流出を減らすためにも、海岸清掃はもちろん、街中でのゴミ拾い、日常のゴミの減量化が田大切とお話されていました。

海野さんには、海ごみの他に、今懸念されている海の環境問題についてもお話いただきました。
今年は特に暑い夏でしたが、現在海水温度の上昇と黒潮の大蛇行などの関係で、日本近海では「魚種交代・転換」という現象が。昔からその地域で取られていた海産物が獲れなくなり、逆に以前はほとんどいなかった魚たちが獲れるようになっているそうです。例えば、サンマやイカが獲れなくなっている中、北海道ではブリが、富山では暖かい海にいるはずの大型魚 シイラ、神奈川県では沖縄などで釣れるキハダマグロが良く釣れるようになっているそうです。

この他にも「海の魅力」、今このプロジェクトとして科学的なエビデンスに基づいた水難事故対策アクションについてもお話いただきました。
日本財団の「海と日本PROJECT」もぜひチェックしてみてください。

日本と海PROJECTのTシャツでスタジオに来てくださった 日本財団常務理事 海野さんでした。

この日、江ノ島の片瀬東浜海岸では、FMヨコハマが主催する「片瀬海岸東浜ごみ拾い with スタンドアップパドル隊」も行われました。

江ノ島の片瀬東浜でのビーチクリーンでの記念撮影!



海岸からは、露木麻土香さんによるリポートも!海岸に駆けつけてくれたのは、tvk『猫のひたいほどワイド』リポーター木村魁希さん!


そして、海上のゴミを回収してくれたのは、マーボーロイヤルSUP隊のみなさん!

辻堂にあるサーフショップ「マーボーロイヤル」を拠点に活動され、普段から海上を漂うごみの回収をしているそうです。

ゴミの回収に使用しているリュック

前日大雨でしたが、この日は思ったよりも少なかったそうです。陸からのゴミが流れつくのは、大雨などの翌々日なんだとか。
ビーチでゴミ拾いに参加してくださったみなさん、そして、海上ゴミを回収してくださったマーボーロイヤルのみなさん、ありがとうございました!

マーボーロイヤルSUP隊 浅利晃さん、浅利由季さん、大嶋祐子さん、深澤桂子さん、田中智子さん、佐藤通洋さん、沢登由季男さん、鶴田智洋さん。

午後4時からは「CHANGE FOR THE BLUE~Route 847 Special」!
江ノ島サムエル・コッキング苑内にある、江ノ島シーキャンドルを見上げる「THE SUNSET TERRACE」から公開生放送でした! この日は入園無料の日ということあって、多くのカップル、家族ずれの方でにぎわっていました。

江ノ島シーキャンドルからの眺め。


ゲストには、ビーチクリーンにも参加してくださったtvk『猫のひたいほどワイド』リポーター木村魁希さんをはじめ、海岸の国際環境認証「ブルーフラッグ」取得に尽力されているNPO法人湘南ビジョン研究所 理事長 片山清宏さん、そして廃プラスチック削減や海洋流出プラスチック対策などに尽力されている株式会社DCTA代表取締役社長 畠山達彦さんと、伊藤愛美さんをお迎えしました。


江ノ島の片瀬東浜海岸でのビーチクリーンにも参加してくださった、tvk『猫のひたいほどワイド』リポーター木村魁希さんは、生放送に駆けつけてくれました!現在tvkの「猫のひたいほどワイド」と日本財団「海と日本PROJECT」が連携して開発中の「かながわ海を想う弁当」についてご紹介いただきました。地元かながわの海の魅力をさらに広く発信し体感してもらい、かながわの海を次世代へ引き継ごうと、茅ケ崎の伊勢海老、平塚のシイラ、湘南しらす、未利用魚を使い、10月の「海のごちそうウィーク」に発売予定だそうです。楽しみですね!

そして夕日が美しい湘南の風景をバックにご登場いただいたのは、NPO湘南ビジョン研究所 理事長 片山清宏さん!

学生時代は湘南の海でサーフィンを楽しんでした片山さん。2013年にNPO法人湘南ビジョン研究所を設立。海の環境問題に取り組み、海岸の国際環境基準「ブルーフラッグ」の認証取得を推進し、国内で最も人気の高い海岸 鎌倉の由比ガ浜が取得出来たら、一気に国内のビーチに広がるのではないかと、認証取得に奔走。2016年にはアジアで初めて鎌倉の由比ガ浜海水浴場が取得し、今では全国10箇所の海岸、マリーナ1か所が「ブルーフラッグ」を取得しています。

すっかり日も落ちたころにご登場いただいたのは、廃プラスチック削減や海洋流出プラスチック対策などに尽力されている株式会社DCTA代表取締役社長 畠山達彦さんと、伊藤愛美さん。

畠山さんは、高校時代にバスケ部のトレーニングで江ノ島までランニングを繰り返していたそうで、現在もランニングは続けられ、6月に開催された「第38回サロマ湖100kmウルトラマラソン」では、7時間38分・・! というランナーでもあります。そんな畠山さんたちが現在手掛けているのが、世界で2番目に海洋流出プラスチックが多いインドネシアでの廃プラスチックの回収、リサイクル。また、日本とインドネシアをつなぐ「スポーツGOMI拾い」を企画しているとか。これからの活動にも期待が高まりますね!


「CHANGE FOR THE BLUE~Route 847 Special」ラストは、念願の江ノ島シーキャンドルのブルーライトアップ!

出演者の皆さんが、スイッチに手をのせて、DJ柴田さんのカウントダウンと共にスイッチ・オン!

江ノ島シーキャンドルをブルーに!Route847にご出演いただいたみなさんでスイッチオン!

雨に降られることなく、今年は美しいブルーと輝く江の島シーキャンドルを眺めながら、番組は無事終了。

現在世界の海に流出している海洋ごみの量は,総計約1億5000万トンに達していると言われています。このペースでいくと,2050年には魚よりもプラスチックごみの量の方が多くなってしまうという予測がされています。
海洋ごみは、陸域からの流出しているものが8割と言われています。一度海に流れて出てしまったものは回収するのが困難となります。街に落ちているごみを拾う、自宅のゴミの量を減らす、そんなみなさんのアクションが、海を守ることになり、そして私たちの未来を守ることにつながります。
「CHANGE FOR THE BLUE」。FMヨコハマでは、これからも「海」に関する情報をお届けしています。