番組ポッドキャスト

海鳥の環境保全について、バードライフインターナショナル主席海洋スペシャリスト鈴木康子さんの インタビュー⑦

今週も、海鳥の保全活動について、
バードライフ・インターナショナル 主席海洋スペシャリスト鈴木康子さんのインタビューをお届けしています。

バードライフ・インターナショナル 主席海洋スペシャリスト 鈴木康子さん

空の王者と呼ばれ、寿命が60~70年と長いものもいると言われているアホウドリ類。
世界に22種類いるうちの、なんと15種類が絶滅危惧種に指定されています。
そんな中に、日本で暮らすアホウドリ類もいます。
特別天然記念物として保護されていますが、現状どうなっているのか、鈴木さんに教えて頂きました。

提供 バードライフ・インターナショナル_ワタリアホウドリ_撮影 Oli Prince
提供 バードライフ・インターナショナル_漁業者へのヒアリング_撮影 臼福本店
提供 バードライフ・インターナショナル_漁船にて漁業者へのヒアリング2

アホウドリは、海に潜るのが得意ではないため、海の表面にいる魚やイカを餌としています。
そんなアホウドリ類が多く暮らす寒い海では、マグロ漁などの船が、
長いものでは150Kmもの縄に、約3000個の餌を付けた釣り糸を使う『はえ縄漁』しているんです。

その釣り糸についたマグロの餌となる小魚を狙って、アホウドリが集まって来て、
魚を釣るための釣り針に、アホウドリたちが引っ掛かってしまい、海に引き込まれてしまい、
その数、なんと年間16万羽ともいわれています。

そこで、そのエサのついた釣り針にアホウドリたちが近づかないように、鳥脅しを付けたり
釣り針が早く海に潜ってしまうように重しを付けたり、
鳥たちの活動があまり活発でない夜のうちに「はえ縄」を仕掛けてしまうなど、
色々と対策が取られています。

特に、アホウドリ類が多く住む、北緯23度以北、南緯25度以南では、
国際規則として3つの対策のうち、2つは実施するようルールが定められています。

今日、お話いただいたアホウドリたちの混獲対策について、
この特設サイト「海を守ろう」で、さらに詳しく聞けます。
ぜひチェックしてみてください。⇩

提供 バードライフ・インターナショナル_海鳥混獲リスクの高い漁業

🕊バードライフ・インターナショナル
 https://tokyo.birdlife.org/

🕊YouTube「混獲のメカニズム」
🕊YouTube「海鳥に安全な漁業に向けて」

🕊南半球アホウドリ物語 公式X (@albatross_story)