海鳥の環境保全について、バードライフインターナショナル主席海洋スペシャリスト鈴木康子さんの インタビュー⑥
先週に引き続き今週も、海鳥の保全活動について、
バードライフ・インターナショナル 主席海洋スペシャリスト鈴木康子さんのインタビューをお届けしています。
昨日は、空の王者と呼ばれ寿命も長いアホウドリ類が、今かなり数を減らしてしまっている種類が多いという
お話でした。
なぜ数を減らしてしまっているのか、詳しく鈴木さんに教えていただきました。
アホウドリ類は、生まれてから巣立って、島に帰ってくるまでおよそ10年。
そして1年に1回、もしくは2年1回の繁殖で、卵は一回に一個しか生めません。
すると混獲などで数が減ると、数が回復するのに長い時間がかかってしまいます。
アホウドリは一度つがいになると生涯連れ添うペアが多い傾向にあります。
ニュージーランドに生息する種類ではメスが漁船と多く遭遇するそうで、そこで混獲されてしまうと
生息地に帰ってくるのがオスばかりになってしまいます。
すると良いパートナーを見つけたと思っていたら、オス同士のペアで繁殖に至らないという現象が!
気候変動によって餌となる魚が獲れるエリアが変わってしまい、今までのように生息地へ戻って来れない、
オスとメスの餌場が違うために、メスばかりが魚の網にかかってしまうなど、 私たちの暮らし・経済活動によって
アホウドリたちの生活がかなり脅かされています。
そんなアホウドリ。日本でも大切に保護されています。
保護の現状はどうなっているのでしょうか。明日、詳しく伺っていきます。
🕊バードライフ・インターナショナル
https://tokyo.birdlife.org/
🕊南半球アホウドリ物語 公式X(@albatross_story)