東北大学 大学院 生命科学研究科 占部城太郎さんのインタビュー⑤「津波が流したもの」
今週も、水の中の生きもの 水圏生態を研究されている
東北大学 大学院 生命科学研究科 教授 占部城太郎さんのインタビューをお届けします。
本日は、高いところでは10メートルもの津波に襲われた東北地方の沿岸部の観察を続けてきて分かったことについて、さらに詳しく占部教授に伺いました。
環境省の調べによると、東北沿岸というのは実は人の手で干拓されたり河川堤防を築いたりと、人が生活するために埋め立てなど手を加えて改修しているのだそうです。
しかし津波により盛り土や作っていた耕作地が流され、元の姿に戻ってしまいました。
人間にとっては大変なことでしたが、自然界にとっては本来の姿に戻ったということで、その影響か、震災直後の沿岸域では絶滅危惧種であったミズアオイやランの仲間が多く見られたのだということです。
震災の2~3年後くらいには、沿岸域や河川沿いにほとんど絶滅危惧、レッドデータ種だったような植物たちを頻繫に見かけるようになり、占部教授は津波は地形だけでなくその周辺の自然環境も元に戻していくような作用があったのだと考えています。
🌊東北大学 大学院 生命科学研究科 占部城太郎 教授
https://www.lifesci.tohoku.ac.jp/research/teacher/detail—id-45500.html
https://tohokuecology.jp/aquatic/
🌊今回お話を伺っている調査について
「東日本大震災の津波で変化した沿岸生態系が回復」
🌊東北大学 大学院 生命科学研究科 Twitter(@TohokuU_Lifesci)
🌊東北大学
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/
今日のインタビューとあわせて、詳しくは
FMヨコハマ「海を守ろう」特設サイトをご覧ください。
https://kanagawa-mamorou.uminohi.jp/