国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC 藤原義弘さん のインタビュー(2)「まだまだ震災ガレキが沈む東北の海の中」

今週は、東日本大震災後、
「東北マリンサイエンス拠点形成事業」として東北の海を調査されている
国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC 藤原義弘さん のインタビューをオンエア。

まだまだ多くの震災ガレキが沈んでいるという
東北の海の中は、どうなっているのか、伺いました。

東北の沖は、特に宮城県と岩手県の境で、海底の様子が違う。
宮城県は、平坦なところが沖まで続いていて、
岩手県は、陸上と同じくリアス式の複雑な地形があのまま海の中まで続いている。
そのため大きな海底谷、谷間が岩手県沖には多く、
宮城県沖には平坦な砂泥底が続いている印象です。

すでに漁業者さんたちが海底の瓦礫の回収事業を始められた後、
観察した中では、海底谷、海底崖、崖のふもとに瓦礫が密集していることがあり、
よく目にするのは、漁具の類や車のバンパー。

沿岸では、船で海の表面からも音波を使って探すことができるので、
かなり回収が進んでいます。

震災から間もなく10年を迎えますが、
宮城県沖合底びき網あみ漁業協同組合によると、
19年度と昨年2020年4～11月に回収したがれきの量は、およそ397トン。
まだまだ東北の沖には、震災ガレキが残っているようです。
私たちも引き続き支援をしていきます。

東北マリンサイエンス　海底ガレキ　映像
https://www.i-teams.jp/viaphol/view/j/record/0000060136

「東北マリンサイエンス拠点形成事業～海洋生態系の調査研究～」
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