国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC 藤倉克則さん のインタビュー(6)「藤倉さんにとって、思い出深い生きもの」
今週も、国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC で、
深海生物の研究をされている 藤倉克則さん のインタビューをオンエア。
今日は、
藤倉さんにとって思い出深い生きものについて、伺いました。
撮影海域：相模湾 熱海沖
水深：約490m
調査機器：ハイパードルフィン
鯨骨から赤い糸のようなものが出ていますが、これすべてホネクイハナムシです。
【ホネクイハナムシ】
赤い花のようなものがホネクイハナムシです。
穴が開いているのは鯨骨となります。
思い出深い生き物というならば、「ホネクイハナムシ」
深海に沈んだ死んだクジラの骨から生えてくるミミズのような生き物。
クジラの骨の中に根っこをはやして、茎があって、立っていて、花びらみたいなエラがある。
その当時、結構海底に死んだクジラが世界中で見つかっていて、自分たちも含めた
いくつかの研究機関で行っていた。
とある会話の中で、アメリカの方で、そのクジラの骨からへんてこりんな生き物、
「ホネクイハナムシ」の別の種類を見つけ研究していることを聞いた。
ところが、クジラの骨の調査し、骨を回収して、水槽の中で飼っていて、
その話を聞いてすぐにその水槽を見に行ったら、それらしき生き物がいて…
何でそれを気づかなかったんだ！先に気づいていれば、
それを世界で最初に発見することができたのに、全然気づけなかった。
…という、私の目が節穴だったということを反省させられる生き物だったので、
「ホネクイハナムシ」は、好きというより、印象に残っている生き物です。
ホネクイハナムシの映像
https://youtu.be/83mCiMXAom0
有人潜水調査船「しんかい6500」が発見したブラジル沖深海の鯨骨生物群集
国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC
http://www.jamstec.go.jp/j/
有人潜水調査船「しんかい6500」
https://www.jamstec.go.jp/shinkai6500/
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