国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC 海域地震火山部門 専門部長の 田村芳彦さんのインタビュー②「軽石とはいったい何なのか」
今週は、国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTECで、 海底火山の研究をされている海域地震火山部門 専門部長の 田村芳彦さんのインタビューをお届けします。
今回の噴火で大量の軽石が噴出して漂流していますが、軽石というのは、
爆発的な噴火で噴出したマグマが、ガスを含んだ状態で、急冷されて固まったものです。
もともと、地下のマグマの中には、大量のガス成分が入っていまが、
噴火に伴って、ほとんどのガスが放出されていきます。
そして、溶岩のようにゆっくりゆっくり上昇してくると、
中のガスはほとんど上昇途中に抜けてしまい、
とても緻密な岩石、溶岩として固まるのですが、
今回のように爆発的に急に出ると、
ガスと液体のマグマが一緒に空中に放出されてそこで固まるので、スカスカの岩石ができます。そのように空隙をたくさん含んで、隙間がたくさんあるようなものを軽石と呼んでいます。
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
http://www.jamstec.go.jp/j/
海流予測モデルを利用した軽石漂流予測シミュレーション
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20211028/
JAMSTEC 海域地震火山部門
http://www.jamstec.go.jp/rimg/j/
JAMSTEC コラム【福徳岡ノ場の噴火】
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/fukutokuokanoba/column01/