番組ポッドキャスト

国立極地研究所 准教授 渡辺祐基先生のインタビュー(6)「ホホジロザメの体温について」

今週も、国立極地研究所 准教授 渡辺祐基先生 のインタビューをオンエア。

撮影:渡辺祐基

ホホジロザメは周りの水温より10度以上高い体温を保っており、
動きが活発で泳ぐスピードが同じ大きさの魚の約2倍!
その分のエネルギーを消費するため常に食べ物を探し求めているそうです。

撮影:NRK/Armin Mück

ホホジロザメの生き方というのは、
普通の魚のレベルをはるかに逸脱しており、
24時間止まることがなく泳ぎ続けます。
ホホジロザメは人間と同じように
筋肉の動きに起因した熱を体内に溜め込むようになっています。

体温を高く保っている魚、ホホジロザメやマグロというのは共通して、
有酸素運動を支える赤い筋肉、マグロの場合、血合いといいますが、
赤黒い部分が魚の断面図を見た場合、体の内側に入っていることがわかります。

これはどういうことかというと、この有酸素筋肉を支える赤い筋肉を浮かし、
24時間ずっと動き続けており、そしてその熱が外に逃げないよう、
なるべく体の中に溜め込まれるよう、赤い筋肉が体の中に入り込んでいます。

Ⓒ河出書房新社

国立極地研究所 
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渡辺祐基 
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