国立極地研究所 准教授 渡辺祐基先生のインタビュー(6)「ホホジロザメの体温について」
今週も、国立極地研究所 准教授 渡辺祐基先生 のインタビューをオンエア。
ホホジロザメは周りの水温より10度以上高い体温を保っており、
動きが活発で泳ぐスピードが同じ大きさの魚の約2倍!
その分のエネルギーを消費するため常に食べ物を探し求めているそうです。
ホホジロザメの生き方というのは、
普通の魚のレベルをはるかに逸脱しており、
24時間止まることがなく泳ぎ続けます。
ホホジロザメは人間と同じように
筋肉の動きに起因した熱を体内に溜め込むようになっています。
体温を高く保っている魚、ホホジロザメやマグロというのは共通して、
有酸素運動を支える赤い筋肉、マグロの場合、血合いといいますが、
赤黒い部分が魚の断面図を見た場合、体の内側に入っていることがわかります。
これはどういうことかというと、この有酸素筋肉を支える赤い筋肉を浮かし、
24時間ずっと動き続けており、そしてその熱が外に逃げないよう、
なるべく体の中に溜め込まれるよう、赤い筋肉が体の中に入り込んでいます。
国立極地研究所
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渡辺祐基
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最終更新日:2021年4月27日