国立大学法人 東京海洋大学 教授 清水悦郎さん のインタビュー(2)「海の環境問題の一つ、船舶の排気ガスについて」
今週は、国立大学法人 東京海洋大学
学術研究院 海洋電子機械工学部門 教授 清水悦郎さん のインタビューをオンエア。
今日は、海の環境問題の一つ、
船舶の排気ガスについて、伺いました。
車のディーゼル規制は厳しくかかり、今ではトラックを見ても黒い煙を吐いているものはない。
しかし、船での世界ではまだ規制がかかっていないため、
船の出入港の時に見ると小型船でも黒い煙がまだ出ているという状況。
小型船だとディーゼル。大きな船になってくると重油、アスファルトに近い重油が使われています。
確かに「硫黄酸化物」を減らす、船からの燃料をきれいにすれば、
きれいな空気には近づくけれど、今まで燃料として使っていたものはゴミになり、
ゴミの量が増え、きれいな燃料を使うには、燃料価格が上がり、輸送費が上がり、
みなさんの物価が上がるという事になる。
世界的に「硫黄酸化物」の規制によって、肺癌や心疾患による早期死亡は年間13万人減少。
小児喘息の疾患者は年間760万人減少されたといわれ、特に、アジア・アフリカなどの
主要航路沿いでの効果が大きいと、民間の報告もあるとのこと。
海に囲まれている日本。私たちの生活も、海の排気ガスの影響も受けている…
では、環境に優しい船とはどんな船の事をいうのか…それは、また明日の放送で。
東京海洋大学 清水悦郎教授
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~shimizu/
国土交通省資料
平成31年4月
「海事分野におけるSox規制の概要 及び国土交通省の対応について」
https://www.jsanet.or.jp/environment/pdf/soxsymposium.pdf#search=’硫黄酸化物+排出規制+船舶
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