番組ポッドキャスト

千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員の川瀬裕司さんのインタビュー①「海底のミステリーサークル」について

今週は、千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員の川瀬裕司さんのインタビューをオンエア。


Ⓒ川瀬裕司

日本の南、奄美の海底に現れるという「ミステリーサークル」についてお話をお伺いしました。
奄美大島でこのミステリーサークルが最初に見つかってから、
およそ15年経過した2011年、
ある水中写真家の方から川瀬さんに連絡がありました。
初めてその小さなフグがそのミステリーサークルに出入りしているのを観察したと、
これは一体どういうことなのかっていう質問を受け、
そこで、川瀬さんはその方にサークルの中央部の砂を少し採集して、
その中に何か含まれていないか確認してくださいという伝えました。
その採取した砂の中からたくさんの卵の粒が見つかりました。
これによって小さなフグが繁殖のため、
このフグがミステリーサークルを利用してる可能性っていうのがすごく高まりそれ以降、
本格的な生態調査が始まったっていうことになります。
このフグは、後に新種であることがわかり、
「アマミホシゾラフグ」というふうに命名されました。
この「アマミホシゾラフグ」はフグ科シッポウフグ属の新種です。
これまで知られているシッポウフグ属の魚、20種類ぐらいいるんですが、
そのいずれにも該当しないことがわかり、2014年に新種として発表されました。


Ⓒ川瀬裕司


Ⓒ川瀬裕司

千葉県立中央博物館 分館 海の博物館
http://www2.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/


川瀬さんの研究「魚の繁殖行動の謎を解き明かす」
https://tetraodon.jimdo.com/