公益財団法人 日本財団 常務理事 海野光行さんのインタビュー⑤「マイクロプラスチックの生体への影響について」
今週も、公益日本財団法人 日本財団 常務理事の海野光行さんのインタビューをお届けします。
本日は、世界で初めて確認された事例などで4月の発表の際にも注目を集めた、
マイクロプラスチックの生体への影響についてお伺いします。
海野さんらは結論として、小さなプラスチックは人間や生物の体内に取り込まれてしまう事、そして人間や生物に
影響を及ぼしてしまう事、それぞれを挙げています。
生物への影響としては、沖縄県の離島に生息するオカヤドカリを例として分析した結果、
プラスチックに含まれる燃えにくくするための難燃剤などが含まれた物質がはがれ、体内に
蓄積、さらに蓄積したプラスチックが有毒性を帯びた物質に変化してしまうという事が確認されたそうです。
人体への影響として確認されたのは、ナノサイズのプラスチックが血管に侵入、さらにそれより大きなサイズに
なるとリンパ管に入ってしまう事だそうです。
小さなサイズのプラスチックがリンパ管に入ることが確認されたのは、世界で初めてとの事でした。
🌊日本財団×東京大学 海洋プラごみ対策事業
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2022/20220427-70386.html
🌊東京大学 日本財団 FSI海洋プラスチック研究
https://fsi-mp.aori.u-tokyo.ac.jp/
🌊東京大学 大気海洋研究所 ムール貝が取り込んだマイクロプラスチック粒子について
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/topics/2019/20190919.html
今日のインタビューとあわせて、詳しくは
FMヨコハマ「海を守ろう」特設サイトをご覧ください。
https://kanagawa-mamorou.uminohi.jp/