番組ポッドキャスト

今月創立50周年を迎えた 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC のアプリケーションラボ 森岡優志さんのインタビュー⑤「世界の中の暖かい海」

今週も、10月で創立50周年を迎えた
国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTECの
アプリケーションラボ 森岡優志さんのインタビューをオンエア。


©JAMSTEC


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今日は、世界の中でも暖かい海について教えていただきます。
エルニーニョ、ラニーニャ、さらにはインド洋ダイポール現象でも影響を受けやすい地域は
実はインドネシアなんですよね?
教えていただきます。


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インドシナといいますと、東南アジア、フィリピン、
あるいはインドネシアの方面になるのですが、
そこが世界で一番水温が暖かいところになります。
人間の体でいうと、心臓部分みたいなところで、そこの水温が30度以上になります。
わずか0.5度でも、高くなると、さかんに蒸発が起こりまして、雲が立ちやすく、雨が降る。
実は、エルニーニョ、ラニーニャの現象の水温、太平洋の西から東の水温が変わるのですが、
西側は、そのインドシナの部分になりますので、そこの水温が大きく変ります。
例えば、ラニーニャ現象が起きますと、水温が1度くらい上昇しますので、
雲が立ちやすくなり、インドネシアや、フィリピンのところなどが、雨が増える。
逆にエルニーニョの現象になりますと、水温が低くなるので、乾燥した感じになります。

国立研究開発法人 海洋研究開発機構 JAMSTEC
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