ポスター『一家に1枚海～その多様な世界～』について　JAMSTEC 海洋研究開発機構広報課課長代理市原盛雄さんのインタビュー⑥「海洋の豊かな生態系」

番組ポッドキャスト

ポスター『一家に1枚海～その多様な世界～』について　JAMSTEC 海洋研究開発機構広報課課長代理市原盛雄さんのインタビュー⑥「海洋の豊かな生態系」

今週も、ポスター「一家に1枚海～その多様な世界～」について
JAMSTEC 海洋研究開発機構広報課課長代理市原盛雄さんのインタビューをお届けします。

本日は、5つに分かれている「海」の多様性のテーマから「海洋の豊かな生態系」について市原さんに伺いました。

最初の生命が海の中で生まれたのは、約40億年前。非常に遠い昔になりますが、それ以来、海は、多種多様な生物を育むゆりかご
として、数えきれない生命を支えています。大きな生物から目に見えない小さな微生物まで含め、深海に生きる生物には、深い海の
環境に適応して生活しており、少し変わった形のもの、あるいは特殊な能力を持っているものもいます。

そういった生物あるいは生態系を研究することで、その要素を産業に応用する研究も進められています。特に日本の近海は、
海洋生態系、非常に多くの種類がいると言われています。多様な生態系を有しているからこそ、そのようなアドバンテージを生かして、海洋保全の面でも世界をリードできるポテンシャルを、日本は持っていると思います。そこに繋がるような研究開発も、私達JAMSTECは日々行っています。

日本では秋の風物詩にサンマがありますが、近年サンマが不漁というニュースをよく耳にします。このような社会のトピック一つでも、サンマが不漁で食べられないという点の情報ではなくて、なぜそうなったのかなど考えてみるのも、私達が1人1人でできる取り組みの
一つと思います。このような意識がゆくゆくは海を守るところに繋がるのではないかと思います。

点の情報だけではなく、その周辺情報に興味を持って、それを掘り下げていくっていうような主体的なアプローチがこれからますます
大事になってくると思います。ぜひ、このポスターをご覧いただいて、できたら、どこかに貼っていただくなりして、
ご活用いただければと思っています。