イカ先生のアオリイカ学~これで釣りが100倍楽しくなる!」の著者 富所潤さん のインタビュー⑥「繁殖時期のアオリイカで気を付けることについて」
今週も、「イカ先生のアオリイカ学~これで釣りが100倍楽しくなる!」の著者 富所潤さん
のインタビューをオンエア。今日は、イカの精莢(せいきょう)について!
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イカの精莢(せいきょう)というのがあります。
精子を格納している莢(サヤ)なんです。
これ、わかりやすくいうと、竹の筒の中に精子を入れて、
その竹ごと、メスに植え付ける・・と。
そうすると、植え付けられた竹筒の中から、精子がぴょーんっと飛び出て、
メスの体に埋め込まれると。
こういった仕組みがイカの生殖器にはついている。
イカの場合、この精莢というのが、たくさん体の中に入っているので、
今のシーズン、春のシーズンは、オスがメスと交接する際にこの精莢を植え付けようとしているので
非常にたくさん精莢が入っている。
この精莢は、どういった特徴があるのかというと、これ実際にイカを釣って、
解剖するとわかるんですけれども、体の中に、細長い竹の筒みたいのが、たくさん入っています。
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これを取り出して、指でチョンチョンチョンと触ると、その刺激で中から、
精子がびょんぴょんぴょんって飛び出てくる。こういった性質があるので、
たとえば、それを生のまま、口にしてしまうと、口の中は粘膜になっていますので、
この粘膜にこの精子が植え付けられちゃうんですね。
これ聞いているだけで怖い話になってくるのですが、
実際にこれ見たことがありまして、船長に呼ばれていったら、
すでに一杯やっていたんですね、そのおじさんが、我慢できなくなって、
イカをそのままかじっちゃったんですね。
そうしたら、そのイカがオスで、精莢を思いっきり口の中に植え付けられてしまって、
下唇のあたりに、精莢が、5本くらい刺さったままになっていたんです。
これくらい、打ち込む性質があるので、釣りをして精莢を見られた場合は、指で触ってみてください。
指に刺さるほど、強いものではない、実際に生命の神秘というか、
こうやって子孫をのこしていくんだなってわかるんじゃないかな。
僕は、そういった仕事もしているので、その場で、取ってあげて、
きれいにとれたんですけど、そういうやり方がわからない方は、無理せず、
大人しく病院に行ってもらって素直に言ってもらうのがいいかなって思います。
・・・・富所先生は、整形外科のお医者様でもあるということで
この時は処理できたんだそうです!
詳しくは、ぜひ、先生の本で!
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成山堂書店「イカ先生のアオリイカ学(改訂増補版)」
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